コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

平塚も海水浴場閉鎖中

 とうとう来たか。オリンピックで盛り上がっている東京で感染者が増えてきて、3千人を越えてきた。全国でも後少しで1万人を超える勢いだ。その危機感から、東京周辺の千葉県と埼玉県と神奈川県も緊急事態宣言の要請を政府にした。そうなると、締め付けが厳しくなる。いままでは平塚はどうだったか。それでも、夏休み前から、湘南の海水浴場では平塚も遊泳禁止になった。わたしはその前に三回泳ぎに行ったが、それでもほとんど海水浴客はいないし、サーファーもいなかった。砂浜にテントやシートを敷いている家族もいなかった。そんなときに一人、禁を破って、泳ぐのもためらわれる。海水浴ができるのは、辻堂と茅ケ崎のサザンビーチはテレビでも報道していたが、多くの海水浴客が来ていた。江の島と隣の大磯は駄目らしい。二宮はどうか。と、ネットで調べて、できるビーチを探した。18か所のうち半分くらいが閉鎖になる。これが緊急事態宣言が出たらすべて禁止と閉鎖されたら去年の千葉と同じだ。
 去年の夏も千葉の稲毛海岸にはよく行ったが、遊泳禁止とあって、足だけ入って我慢した。神奈川は大丈夫だろうと引っ越してきたら、二年続きのビーチ閉鎖ではどこかやっているところまで電車で行かないといけない。
 昨日は、どういうふうになっているのかと、宣言が降りる前の、うちから真っ直ぐの浜まで歩いて行ってみた。サップも畳んで専用バッグに入れて背中に担ぐ。10キロくらいだから米1袋くらいだが、重い。それで片道26分、往復で約1時間の海まで歩く。炎天下で暑い。
 浜に出たら、誰もいない。釣り人が一人。それと砂浜でビーチチェアで日焼けしている男が一人。泳ぐというものではなかった。台風8号の影響か、すでに山形の日本海へと抜けたのに、波が高い。サーファーにはたまらない波なのに、誰もいないとは勿体ない。遠くでカイトサーフィンをしている若者が三人いた。こんなすごい波でも出ている。いや、こんな風と波だから出ている。気持ちよさそうに猛スピードで波間を走っている。
 せっかく持ってきたからボードを出して海に出ようかと思ったが、立って漕ぐというものではない。梅雨の間は我慢していたが、それが過ぎたら今度は台風だ。パドルボードはあまり波のないときのほうが遊びやすい。わたしのような初心者は特にだ。
 それで仕方なく、日焼けだけにする。海が荒れていると濁る。綺麗ではないし、他に泳いでいる人がいたら、便乗できるのだが、どうも誰もいないと気が引ける。警備の人などが海岸を巡回して注意してるようだ。監視の人もいないので、溺れたりしても誰も助けてくれない。海の事故はそういうときに起きる。
 翌日は、平塚のビーチに行ってみる。どういうふうになっているかと様子見で。やはり、監視員が見張り台に座り、そこに赤い旗で「禁止」とはためいている。立て看板には「海水浴場閉鎖」と大きく書かれていて、監視員たちがビーチを回り、注意しているようだが、構うことなく子供たちも泳いでいた。そんな数ではないが、暑いから飛び込みたくなる気持ちは解る。日焼けだけしている家族もいた。監視員の方に、「サップはしてもいいですか?」と聴いた。それはいいようだ。遠くにサーファーたちが結構いてみんな波に乗っている。そうか、遊泳禁止だが、ボードはいいのだ。
 青森の妹は旅行で潜ったときでも心配して、「年なんだから」と、若者と同じような行動をしないように諫める。


 来年までまたお預けか。それとも電車でいくつ目かのやっているビーチに行こうか。それもすべて閉鎖になると周囲の店も大変だろう。夏に湘南は賑わい、商売でも年に夏だけで稼いでいるのがダメになる。ホテルも飲食店も物販もそれでますます窮地に追い込まれる。お祭りも中止になったし、さらに緊急事態宣言で、締め付けられて、美術館や博物館、図書館まで閉鎖になったらどうしようか。そのことも考慮して、わたしは図書館で無料でくれていたリサイクル本を行くたびにもらってきて、いま、30冊くらいは溜めた。もっと持ってきて、そのときに備えようと、本の備蓄もしなければ。
 青森で今年封切られた津軽三味線の映画「いとみち」も見たいと思ったが、都心などでしか上映していない。それも休館では、見ることができない。平塚でも飲酒は駄目となっても、わたしの場合は酒は飲まないので、別にどうということもない。8時までと飲食店を閉めても、外食もあまりしないからいいのだが、やはり海が閉鎖というのがこたえる。スーパー銭湯もダメとなったら、行くところがない。人生の楽しみの大半が規制される。そうなったら本当に自粛しなければ。冬眠というのはあるが、夏眠というのもあるのだろうか。こうなったら、寝たきりの夏休みだな。


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