コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

休日のルーティン

 どこで暮らしても、わたしの行動パターンは同じようだ。休日になると、天気がよくて用事がないと、することは同じで、散歩と買い物と決まっている。
 この日は、引っ越して初めて、海に行ってみる。うちのマンションの前の道路をずっと一直線に南下すれば、グーグルマップでは海に至るとある。前に稲毛で暮らしたときも、うちの前の道を南に一直線でいなげの浜に至った。迷うことなく、真っ直ぐな道路だから、部屋を出てから歩いて何分かかるかと、測ってみた。国道1号線を渡り、東海道線のガードを潜り、なんとなく海が近くなると、開放的な雰囲気に町がなってゆくので分かる。龍城が丘という地名から海が近いと判る。虹ケ浜といういい名前のビーチが見えてくる。国道を渡ると、そこには潰れたプールがあった。前にはリゾート施設があったのだろう。二つの大きなプールが砂に埋もれて廃墟となっている。
 前に、相方と行った浜は少し東よりで、袖ヶ浜という、それもまたいい名前のビーチだ。歩いて26分で来た。自転車なら10分で来るだろう。広い砂浜に出る。江の島が遠くに見える。富士山は前に来たときはくっきりと見えていたが、今日はかすんでいる。太平洋の荒波というが、そんなでもなく、そのせいかサーファーの姿がない。波風があったほうが彼らの出番なのだ。
 砂の上に流木を見つける。防砂林もあるが、青森の西海岸でも砂除けの柵はカッチョとか言ったが、それがずっと続いている。流木のベンチで持ってきた文庫本を読む。後二冊読んだら全部図書館に返せる。前に千葉にいたときも、海辺が書斎で、気持ちがよかった。同じことをしている。青森にいたときもそうしていた。日焼けが好きで、日焼け読書と、サングラスもそのためにいろいろと持っていた。
 海から駅方向に歩いたことのない道を行くと、八百屋が二軒あった。わたしは八百屋が好きなのだ。果実と野菜が新鮮で安いから、スーパーでは買う気がしない。カイワレが10円、曲がったきゅうりが4本で70円、りんごがどれでも80円、サラダ菜が30円などを買う。料理はしたくないが、サラダは食べるのだ。地元の小さなスーパーにも寄ってみる。チェーン店のは内容が判る。そうして飽きてきていたので、珍しい食材がないかと探すのが楽しみなのだ。
途中の空き地にトラックを停めて、野菜の一時直売所が開かれていた。近所のおばさんが買っていたが、覗いたら柑橘類が多いが、あまり安くはないので見るだけ。おばさんは、「これは、給食が中止になって、余した食材を八百屋さんが困って売っているの」と、そう言われたら買わないといけないか。コロナで卸売り業者も大変だ。
 平塚駅の南口に来た。そこのマックで休憩と読書。駅の北口から図書館へ。公園の中を通ってゆく。薔薇が満開で、スマホでパチリ。図書館は三回目だった。音楽CDを5枚借りて、文庫本10冊。新聞と新刊を読む。午後のほうが混んでいる。とは言っても椅子には座れるからいい。
 図書館の前が博物館だ。ようやく入って見る余裕ができた。特別展で、習志野隕石を展示していた。去年、習志野市だから、わたしの住んでいた隣の市だが、そこのアパートに隕石が落ちた。初めてその実物を見た。結構大きい。こんなのが屋根を突き抜けて、頭に当たると即死だな。それと原始時代からの平塚市の歴史も見る。江戸から七つ目の宿場町とある。どこどこだろうと、品川、神奈川と数えてみる。三階はプラネタリウムになっているが土日だけだ。戦時中の史料も展示してある。特に平塚空襲のものは青森も空襲を語り継ぐ会が保存しているが、そういう生々しい爆弾の破片なんかも子供たちに見せたい。二人ぐらい見ている人がいたが、普段はそんなものだろう。企画展があるから、たまに覗いて見なくては。
 背中のリュックとエコバッグを手にふうふうと帰る。万歩計は14000歩と少し届かず。結構歩いたつもりがそうでもない。
 今日は夏日と言っていた。25度を超えたろうか。それで一日半袖Tシャツ一枚で出歩く。長袖はもう秋まで仕舞おうか。衣替えの時期にはなった。


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