コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

図書館は曝書で休み

 大変なことが起こった。この年末に、図書館が8日も休む。一年に一度か二度の曝書だろうか。本のページを開いて空気をいれてやる、湿気と黴を防止する定期的な業務だが、それを年末にどうしてするのか。大掃除と同じなのか。
 稲毛図書館は12月14日から21日まで休む。それは一大事だと、わたしはその二日前に図書館に向かった。いつもと同じような借り方ではよくないと、文庫本のコーナーをずっと攻めていっていたのだが、この期間だけは、分厚い文庫本ばかり借りた。500ページ以上あるものばかり。そうしたら、一冊で二冊分はあるだろう。莫言の中国現代小説と、『クオレ』なんか、小学校の教科書に載っていたのは、ごく一部分で、分厚い日記体の小説ははるかに分量は多い。その中に、「母を訪ねて三千里」もは入っているとは、知らなかった。少年少女文学全集で小学生のときに読んだ『ガリバー』も『千夜一夜』も、ごく一部分で、本当は膨大な話なのだ。それらは子供向けの部分だけ教科書には載っているが、大人向けのHな挿話の多いこと。とても、小学生には語って聞かせられない話ばかり。性教育にはいいだろうか。
 ノーベル賞作家のヒメネスの『プラテーロとわたし』は散文詩だが、音楽もあった。スペインの作曲家で、誰だったか。ギターと語りで知っていた。そういう読んだことのない詩集もあった。
 文庫本だけ借りてくるのではない。音楽CDも借りた。それも組もので、モーツアルトの名曲集6枚組とか、オラトリオなどの宗教曲はクリスマスにちなんでいい。CDも一人2枚までしか借りれないので、厳選する。聴けば一日で聴いてしまうものなら別の日に借りたらいい。休み期間が長いので、その間にもセットものなら、時間が潰せる。


 青森にいたときは、図書館が長く休みに入ろうが、どうということもなかったのは、古本屋であったから、読みたい本は店と倉庫にいくらでもあった。こちらに来てからは、古本屋巡りもしなくなる。蔵書は持ちたくないので、読んだら捨てる本ならいいと、図書館の入口に「どうぞお持ちください」と、廃棄本コーナーがあれば、どっさりといただいてくる。千葉の図書館にはそれがない。前にわたしが住んだ、目黒区の中央図書館にはあったし、千代田区の四番町図書館も歩いてすぐのところで、入口にラックが二つ置いてあり、廃棄本のシールを貼って、処分していた。図書館も年末年始と休むから余計に焦る。
 正月は今年はどこにも出るなというお達しで、部屋でごろごろと読書や音楽三昧よりない。それで、いまから、そのときの暇つぶし対策をしておかないといけないのだ。なにせ、休みが年末年始はいっぱいある。わたしの場合は、今月の25日が勤務明けで、朝から休みみたいなものだが、1月6日に初出勤するまで、なんと12日間も休みなのだ。その間、ボケーとくだらないテレビ番組ばかり見ていたら頭がおかしくなる。普段でもテレビはつまらないが、年末年始の特別番組はさらに面白くない。結局、youtubeやGYAOで、昔の懐かしい映画を見たりするより楽しみがない。
 65歳以上の高齢者は、特に外出するな、旅どころか、どこにも出るなと言われている気がして、それなら、部屋に引きこもるにしても、冬ごもりならぬ正月籠もりの用意だけはしておかないと。なんでも、今年はスーパーも元日だけでなく、休むらしいし、やっているのはコンビニぐらいで、例年とは違う年末年始にはなりそうだ。
 わたしもどうするかと、考えて、こうなったら、ブックオフに行って安い100円本をどっさりと買ってきてと思ったが、そこには読みたい本がほとんどない。だから、最近は入る気にもならない。図書館巡りをして、廃棄本をもらって歩こうかとも考えた。そのために電車賃をかけて、いままで行ったところを回るのも楽しいなとは思うが、もらうために出かけるのも、いい本がなかったら手ぶらで帰らないといけないし、どうなのか。
 それか、スーパー銭湯は年中無休でやっているから、スーパー銭湯巡りもいいか。図書室のあるところも確かいくつかあった。そこに一日籠って、風呂と読書三昧もいいな。
 如何に、年末年始を退屈させないか、例年のように旅行には行けないので、近場で時間を有効に使いたい。


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