コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

ひらつか七夕まつりは中止に

 平塚の七夕まつりは日本三大七夕まつりのひとつで、一番有名なのは仙台、次に平塚と、愛知県の一宮らしい。仙台の七夕は見たことがない。それというのも、どうしてか、東北四大祭りが、すべて8月上旬に一斉に行われるからだ。分散してやればいいのに、同じ時期に各地の夏祭りが行われる。だから青森もねぶた祭で忙しいので他の祭りは見にゆけない。青森県内でも、五所川原の立ちねぶたと、弘前の扇ねぷた、八戸の三社が同時に行われ、ねぶた祭とかぶるから、わたしは一度だけ弘前と八戸は見たが、いまだに五所川原は見ていない。同じ県内にいてもそうだから、仙台は何度も行くのだが、七夕は見たことがないのだ。東北夏祭りツアーもどっと出るので、期間中のホテルや旅館はすべて大手旅行社が前年から押さえていて、すべて予約で満室。青森のねぶた祭は多いときは6日間で360万人もの観光客が押し掛ける。隅田川の花火大会でも100万人の人出でリオのカーニバルも100万人も来ない。それだから、田舎町がその期間は大変なことになる。
 仙台の七夕は笹に飾り付ける。竹はとれないだろう。笹ならいくらでも山にある。それを形にしたのが名物の笹かまぼこだ。一番町という賑やかな全蓋アーケードに大きな飾りが下げられる。イベントもいろいろとあるようだ。
 一宮も名古屋で三年暮らしたので、行ったことはあるが、七夕祭りは見たことがない。裸祭りのときもすごく電車が混むのでためらって行かなかった。どっと人が押し寄せるときは覚悟して出かけないといけない。一宮も200万くらいの観光客で賑わうというが、会期が長いから、延べではそうなるのか。
 わが平塚も多いときは360万くらいの観光客が押し寄せるとネットに書かれていた。ねぶたと同じくらいの人が来る。それでも7月いっぱいの会期だから、延べではそうなるか。一昨年ぐらいは200万人というから、それでも賑わう。
 わたしは引っ越してきてまだ三か月も経つていないので、楽しみにしていたが、残念ながら、今年もコロナで中止となる。それでもどんなふうになっているかと、駅から商店街を歩いてみた。ここは竹がいくらでもとれるので、竹に飾り付ける。アーケードにも飾りが可愛いのを下げている。大きなのは平塚駅の改札口前に三つ提げてあるのは、通年で、それぐらいの大きなのが街中で見られたら綺麗だろう。今年は、ムードも出ない。露店は出ないし、千人パレードもなし、イベントはすべて中止で、淋しい七夕になる。
 歩いたのがちょうど7月7日だった。年に一度の唯一の大きなお祭りが中止になると街の経済にも打撃だ。それは全国どこでもだ。ねぶた祭も二年続きの中止になった。それでもオリンピックだけはやるのかと、みんなの不満がそこに向けられている。
 平塚の町はいつもと同じく静かで、きっと例年の人出を知っている地元の人たちはあまりに閑散としていて、コロナでの不景気にさらに落ち込むと落胆していることだろう。
 ねぶただけでなく、全国の夏祭りは、年に一度で、それが楽しみで生きている人もいる。だけど、無観客の開催とはゆかない。飾りを下げたら東京からもどっと見にくるだろうから。沖縄と北海道がゴールデンウイークの人出で感染が増えた。地方都市はそんなに出ないので、外から来ると心配なのだ。
 ここのところは毎日が雨。七夕も雨が多いので、星なんか見えない。毎年、どうしてこんな梅雨時に七夕をやるのか。織姫と彦星に嫉妬しているのか。それとも二人の再会を邪魔しないように曇らせているとか。願い事を子供らたちが書いていた。コロナ終息が多いだろう。無病息災が一番だ。


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