コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

空飛ぶ円盤もオカルトではなくなったのか

 ちょっと前まで、空飛ぶ円盤というと、頭がおかしいとか、オカルトと言われたものが、いまはアメリカの国防省で真面目に取り上げ、日本の自衛隊でもその対応が話し合われ、NHKのニュースでも報道される。空飛ぶ円盤なんか遠い宇宙のどこかには高度な文明が存在しているだろうが、それは地球に一番近い太陽系みたいな星でも光の速度で4年もかかる深遠にあるので、ワープして時空を越えてくる乗り物があるなら別だが、地球の乗り物ぐらいでは往復なんかできない。それだから、広い宇宙には地球のような惑星があり、宇宙人はいて、円盤もあるだろうが、行き来ができないというのが科学者の見解だ。
 それでも目撃情報が増えてくると、UFOの存在は科学的にも否定できなくなる。それを米軍が公表して研究することになったのは、思うに、他国の秘密兵器なのではないのか。未確認飛行物体として領空侵犯すると国際問題に発展するから、それを宇宙人の仕業にする。そのままにしてはおけないと、アメリカ政府も実態究明に乗り出した。
 翼のない乗り物と言っても、円盤というそのものが翼ではないのか。動きがおかしいのはドローンみたいな空中に止まれるのではないのか。偵察用のステルスも円盤のように薄い三角だが、円盤にもできるだろう。
 と、あまり宇宙人というのは信じない。これからは領空侵犯では未確認でも撃墜されて、正体が明らかになるかもしれない。


 わたしは空飛ぶ円盤は信じないが、昔のブログでも書いたが、いまだに不可思議な円盤みたいなものを目撃した。あれは、平成9年のねぶた祭りのときだった。浅虫温泉で暮らしていたとき、子供らとねぶたに出るため。当時、青森市の跨線橋を越えたところの角に古本屋があったときで、その裏にある広い駐車場を借りて、そこに仕事で使う車を置いていた。上古川の古本屋は早めに閉めて、そこでねぶたの衣装を着て祭りの運行に参加していた。家族を古本屋で下ろして、わたしだけ裏の駐車場に車を置きに行った。青森駅の西口のほうだから、少し淋しいところで、人通りはあまりない。車を置いて、みんなが待つ古本屋に行こうと思ったら、夜といっても7時過ぎのことだった。空には雲がかかっていて天気はあまりよくはなかったが、その雲の切れ間からギラギラと輝く光の一群が見えた。天の川や星も山の上ならそう見えるかもしれないが、明かりの多い市街地ではそんなギラギラとした星など見たことがない。それがまとまって動いているように見えた。すぐに雲に隠れて見えなくなったが、ねぶた祭りのお囃子が天に響いていた。その間、わずか何秒かだが、じっと夜空を見上げていてももう見えなかった。市街地だから、他に目撃した人はいっぱいいるはずだと思ったが、翌日の新聞にもテレビにも出ないで、他の人たちにも聞いたが、見たのはわたしだけのようだった。映画では小型の円盤には母船がある。巨大な円盤で、想像を絶するくらい大きい。それがギラギラと街の夜景のように煌めいている。まさに、そんなふうに見えた。疲れていたのか。目の錯覚か、それともよくある血圧が高くなると、目がちかちかするそれだろうかと思い直したが、確かにあれは幻覚ではなかった。
 友人にその話をしたら、わたしは嘘はつかないし、いつも現実的でおかしなことは言わないので、君が見たというのなら、きっと見たのだと、信じてくれた。
 それも一回きりのことで、それからは見たことはない。未知との遭遇は、いまは旅行に行って行ったことのない道との遭遇ばかりだ。


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