コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

作る気も食べる気もしない

 まだ食欲不振は続いている。コロナのせいとばかり言っていられない。精神的なものだろう。何も食べたくない。だけど、何か食べているから太っている。ここのところ、玄米も炊いていなかった。電気釜はお休み。米の飯を抜いて、炭水化物を敵にして、その代わり何を食べて太っているのか。全然、減量ができない。運動不足もある。体を動かさないで、消費カロリーがなく、摂取ばかりしているから、差し引き体重だ。
 いまの仕事も楽すぎる。これまでいろんな仕事をしてきたが、銀座のビルの仕事もそうだが、ビルの管理人も暇なら、学校の宿直員も暇だった。一日24時間勤務と、学校に泊りがけ、翌日は明けで朝帰り。翌日は公休日。そしてまた早朝に出勤という勤務パターンで三人の宿直が交代勤務している。ひと月のうち10日だけ出ていて、後の20日は休みみたいなものだ。
 仕事は、拘束時間は長いが、待機が長い。実働時間は10時間もない。校内巡回したり、清掃に散水、そのほかには、設備の点検や管球交換、不良個所で直せるところは自分たちでできることはしているが、肉体労働としてはいまいちで、マンションの清掃の仕事のほうがよく動いた。あのときは、体重が69キロと標準まで下がった。体重が減るとコレステロールや血糖値などの数値も改善されて、健康診断ではどこも異常なしと出た。いまは、血圧とヘモグロビンA1cが引っかかる。糖尿病予備軍なのだ。
 妹は管理栄養士で、食事のことは青森にいたときから口出ししていたが、朝飯を抜くのはよくないと言われた。ちゃんと三食食べなさいと。それと炭水化物も必要で、それを抜いても糖尿病になると言われた。ご飯をちゃんと食べないと、腹が減ったと、別のスイーツや菓子パンというカロリーの高い、よくないもので満たそうとする。まだ米の飯を食べていたほうがいい。
 最近はこんにゃくも、ところてんも、豆腐もサラダも飽きてきた。米の代わりにそんなもので腹を満たそうというから、毎日ならだんだんと嫌になり見る気もしなくなる。サラダにと、大根が一本100円で安いと買ってきて、ピーラーでかつら剥きみたいにして食べるのが好きなのだが、それに冷凍のミックスベジタブルを彩りに混ぜて、玉ねぎも体にいいからと、レタスも切らさぬよう冷蔵庫にいつも入っていたものを手でバリバリと千切り、ツナ缶も友達に混ぜて、それだけでも腹いっぱいになるくらい丼山盛りいただく。野菜は300g一日に摂らないといけないと脅迫されているみたいな。
 安い安いとなんでも特価のものを買ってくるなと、自分に言い聞かせるが、ついつい買ってしまう。今年の春に買ったタケノコは、一度タケノコご飯にしたが、大きなのが二つで150円と安かったが、あく抜きして冷凍しておいた。それも半年入ったままなので、出して、牛バラもグラム100円と安かったので、両方炒めて食べた。それでも余るので、タケノコとワカメとで酢味噌和えにしたが、それもどっさりとできるので、三回も食べないといけなくなる。もう買ってくるな、作るなと、自分を叱る。一人だから、限度がある。鍋ひとつ作ったはいいが、三日そればかり食べても余り、また冷凍しておく。小分けにジプロックに入れたおかずがころころと冷凍庫に入っている。それらはいつか弁当のおかずになるのだが、ころころと中身が何がなんだか分からない。
 鮭の切り身も5枚入って360円は安いと買ったが、甘塩なので、ひとつはマジックソルトといういハーブの塩をふって焼き、二枚はちゃんちゃん焼きだと、野菜と鉄板焼き。もう一枚はムニエルはどうかと、ワインも酒もないので、みりんで甘い。あれこれと安い野菜も冷蔵庫に入りきらず、まとめてこれからは鍋の季節だから、使い切ろうと、それも大きな鍋で何人前あるのか。一人なんだと、自分に言い聞かせる。スーパーで、おっ安いなと、手を出そうとしたら、「おい、一人なんだぞ、買うな、作るな」と、もう一人の自分が制する。まだお惣菜を買ったほうが余さないし、食べる分量だけだから安上りかもしれない。売っている弁当でもいい。だけどできあいのものは美味しくはない。自分の味付けでないと、どこか合わない。
 今夜はご飯も炊かないし、何も作らない。だけど野菜がヘタれるから、刻んで野菜スープにしようと、ブイヨンとケチャップ少しでボルシチみたいにしていただく。食欲がないときはスープやシチューがいい。
 それだけでは腹が減るから、スーパーで半額で買ってきた生八つ橋と、ムースケーキ、ダブルシューと豆大福があるじゃないと、バクバク。炭水化物は食べないが、その代わりが恐ろしい。

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