コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

平塚案内

 翌日は平塚の郊外にバスで出てみる。そこはわたしも行ったことがないところ。まだバス路線が分からない。それでともかく駅まで行って、駅前のバスターミナルならどこへでも行けるだろうと、歩いて19分の駅まで行った。天気はここのところずっといい。梅雨入りはまだなのか。天気予報は判然としない。
 北のほうに花菜ガーデンという有料の庭園がある。それは相方もネットで調べていて、一度行ってみたいと言っていたところ。年と共に花を見たがる。前は全然興味がなかったのだが、変わってくるのだ。
 そのバスだが、なんと、わたしのマンションの前を過ぎて走る。近くに二つのバス停があるが、そこで待っていたら来たのだ。
 いまはどんな花が咲いているのだろう。月曜日だが、結構な車が来ていた。園内は設備も整っていた。花の図書館もあるし、ギャラリーもある。子供らの学習のための平塚の植物の問題とヒントも出している部屋がある。歩いたらそんなに広くない。しかも、花畠がない。バラとツツジとそんなものだ。藤はまだ早く、チューリップは終わったか。何か花が少なくがっかりとした。ベンチに座り、バラのアイスを舐める。
 そこに隣接する大きな花や特産品の売店はよかった。わたしは梅酒を今年は漬けようと、梅が1キロ380円と安いので買った。相方も東京に持ち帰ろうと、花の鉢を二つ。わたしはひまわりとミニトマトの苗を買う。いずれも百円からある。相方は花が好きなのだが、花束も安くフリージアなどが7本くらい束で200円ぐらいと、あれも欲しいしこれも欲しいと迷っていた。これから小旅行にも行くから、あまり買わないようにとたしなめた。


 そこから平塚駅までバスで戻り、今度は高麗山の山頂、湘南平に行こうとバスの時刻表を見たら、二時間に一本よりない。わたしのマンションから見えている標高160mくらいの小高い山なのだが、平地ばかりの地名通りの平塚で近くに展望台のようにある山だ。すぐが大磯で、見晴らしはよさそうだ。
 バスの時刻まで、昼飯と商店街に海鮮料理の店があり、前に初めて平塚の不動産屋に来たときに見つけて食べた海鮮丼が500円と安かったので、その店を探したが見つからない。仕方なく、とんかつ専門店に入って食べた。食べて出ると、なんとその店はすぐ隣にあった。美味しそうなメニューが並ぶ。また次の機会にしようか。
 時間潰しに、わたしが前に歩いていったオリンピックのショッピングセンターにも連れてゆく。駅から近い。広い店内をぐるりと見て回り、マックでコーヒーとなる。別に買うものはなかった。
 駅前から本数の少ない湘南平行のバスに乗ったが、夕方が最終便で、向こうからの戻りも30分の間よりなく、最終になる。まあ、見晴らしがいいのかどうか、見るだけでいいと、市の西側に走る。山道をくねくねと上る。狭い道ですれ違いができない。自転車で上ってゆく人もいたし、トレッキングの若者もいた。わたしもそのうち自転車で来てみよう。
 山頂一帯は公園になっている。レストランも売店もテレビ塔もある。その展望台に上った。相方は高所恐怖症で、一番上まで上らず。平日でも市民が車で来ていた。上からの眺めは絶景だった。富士山はあいにく雲に隠れて見えないが、丹沢の山並みが見える。沖合には大島、伊豆半島に三浦半島が太平洋に伸びている。江の島もすぐに見える。湘南のビーチが続いている。いいところだ。これはバスではなく、歩いても来れそうだ。一日ゆっくりとしてみたいところだ。高麗と書いて、「こま」と読む。朝鮮の地名みたいだ。何か由来があるものか。
 最終バスで降りてくる。それに乗り遅れたら、歩いて下まで降りないといけない。途中下車してお気に入りのスーパーで買い物。もう平塚は目を瞑っても歩けると、きっと平塚市民よりも歩いたかもしれないと豪語する。どこに安い八百屋があるとか、食べ物の店はいろいろと入ったし、地理感覚は掴んだ。相方も感心して、いい街ねと、いままでもあちこち見てきたけど、ここはいいと絶賛する。たまたま偶然、ここに住んだが、面白い街だと、これからも楽しみではある。


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