コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

東京脱出

いま東京脱出論なる新刊も出て、そういうネットの書き込みも読んだ。都心部から郊外へとコロナ移住をする人たちが増えているとか。その引っ越し先のベスト20を見たら、なんと9つの街が神奈川県なのだ。第一位が藤沢、平塚の隣の茅ケ崎も入っている。後は横浜の各区。交通の便も考えたら、確かに京急、東急、小田急、JRといくつもの電車が走っていて、通勤にも便利で速い神奈川県は魅力だろう。これからまた第三回目の緊急事態宣言が出されたら、いよいよ住みにくい東京になる。どこにも出られなくなる。外食もできずに、映画も見られない。デパートも休み、遊園地も休園。学校も休みになったら、家族としても、そんな、いつ終わるか判らないコロナで生活が窮屈になる都会で暮らしてはいられないと、近郊へとの引っ越しを考える。賃貸で暮らしている人たちはいつでもいいのだ

 藤沢が第一位に選ばれたのは、やはり小田急が使えるからだろう。新宿まで一本だ。快速で1時間もかからず、交通費は597円だ。江の島も近いし、鎌倉もすぐだ。湘南海岸で泳げる。昔の別荘地の鵠沼海岸もある。昔から、文人も別荘で暮らしたところで、湘南の魅力はいまも昔も同じなのだ。

 インターネットの情報で、最近は災害と地震も頻繁とある。それはいろんな推測や科学的根拠もあってのことだろうが、全国の地震危険ランキングも出していた。本当かどうか、確率で計算されたものだろう。それによれば、第一位が千葉県なのだ。千葉県で暮らしていて、それはいつも感じている。今日も、昨日も揺れた。一週間に一度は揺れている。それも震度1から4ぐらいだが、大きなのはいまは来ていない。台風の被害も何年か前にあった。停電が続いた。そんなこともあるかと、ソーラー充電器を買った。ポータブルラジオとLEDライトも用意していた。いつ長期の停電があるかしれない。東京もランキングでは上位で、いつ大きな災害に襲われるか判らない。人が密集するからコロナだけではない。

 だからこそ、田舎へと移住が始まる。危険というと、田舎も同じで、どこが安全なのかとなるが、この日本には絶対安全な街などないのだが、ランキングでは、一番いまのところ安全な都市は札幌なのだ。そういえば、大地震もないし、水害や台風も来ない。日本で一番いい街のような気がする。わたしも若いときに三年、札幌で暮らした。三男はそこで生まれた。積雪もそんなでもない。いままでも自然災害は聴いたことがない。


 これからどうなるか判らないが、緊急事態宣言がまた出されたら、今度は第一回目よりは厳しい締め付けになるような気がする。一年前のことを思い返したら、あのときは、職場の学校は休みになり、われわれは自宅待機、休業補償で6割の賃金補償はあったが、われわれは年金プラスだから困らないが、それだけで生活している人たちは6割では大変だろう。あのときは、図書館、美術館、博物館も閉めた。ひと月半もわたしは本が読めなかった。古本屋に行こうとしたら、古本屋も閉めていた。自粛要請に入っていた。ならば、映画もダメで、デパートも閉めて、公園も閉鎖、どこに行ったらいいのだと、八方塞がりであった。それがまた来る。みんな東京から逃げ出したい気持ちはよく解る。それがいつまで続くのか誰にも解らない不安もある。

 昨日、千葉県から高齢者のワクチン接種券が来た。それはすぐにゴミ箱に捨てた。接種するときに、そこにいないと受けられないとある。それもいつになるか、一般の人たちは年内に受けられるのか。受けたとしても効果はあるのか。判っているのは、密になる都会よりは田舎のほうがまだ安全だということだけだ。

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