コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

なんとかならんか再配達

 いつもいつもすみませんと、謝るのが配達の人たちにだ。二度も三度も不在票を新聞入れに入れてある。そんなことはうちだけではないだろう。日中はいないほうが多いのは、働いているからだ。それなのに、解っていても宅配便と郵便物は、再配達と二度手間三度手間で効率が悪すぎる。どうにかならんものか。ずっと昔からその繰り返しで、配達人が可哀想すぎる。
 マンションによっては、宅配ボックスに入れてくれるところもある。わたしの前に住んでいた千代田区のマンションにはあった。ただ、それも大きさの限界がある。大きな荷物は入らない。それか、手渡し原則の現金書留やカードの類は、直接手渡しで、本人確認もいる。それが、どこの家庭も共稼ぎが増えたから、昼は誰もいないのだ。夜しかいないとなると、それも大変で、8時から10時までに配達希望が集中すると、その時間帯は忙しくなる。一人では区域を毎日確実にこなせなくなる。
 コンビニ受け取りというのもいまはあって、それもしてみたことがある。それも多くなると、コンビニも大変だろう。保管場所がなくなるばかりか、預かった荷物の責任問題も出てくる。トラブルに巻き込まれる。店員はそういう事案が増えてくると荷物の一時預かりは怖がるのではないか。
 先日は、三日間旅行でいなかったときに、宅配便が来ていた。それで、三度も不在の紙が入っていて、それでも連絡がないので、送り主の青森の妹に電話まで行っていた。妹から旅先のわたしに電話が来て、荷物を送ったのが判った。食品だが、すぐ腐るものでもないし、クール宅配便でもない。それが要冷蔵なら賞味期限もあって保管も配達も大変だろう。
 一週間とかひと月とか、海外旅行に行っている人に配達が来ても、保管期限は過ぎて返される。それもまた荷物が同一料金で、往復しなければならない手間がかかる。何か宅配も郵便も割に合わない商売だ。
 一度、どれぐらい再配達があるのかと、配達の人に聴いたことがある。これはネットにも出ていたが、宅配便再配達実態調査の去年の数字では、8,5%と前年の16%から大場に改善はされたというが、その理由として置き配も出てきたからだろう。
 よくあの置き配は盗まれないものだと思う。わたしもいままでは何度も経験しているが、送ったものが着かないのは送らせたり送ったりした両方でよくあることで、郵便局も宅配便も弁償はしてくれた。だけど、送った古本は金の問題ではなく、それが探している人にとっては、たった一冊よりネットで見かけなかった希少価値のある古書で、弁償してもらってもありがたくはないのだ。
 仕事から帰って、マンションの通路に荷物が置かれてあってのはたびたびだが、まあ、そんな貴重なものではないにしろ、誰でも外から入れるセキュリティゼロのマンションなので、廊下に置かれたものは、持ってゆかれても判らない。防犯カメラもいまのところにはついていない。
 あるいは、軽いもの、薄いものなら一階の外の郵便受けに入れてある。そこも鍵もダイヤルもついていない、通行人でも開けて盗ったら判らないところに、何日も入れてあったりする。ネット通販で頼んだものが多いが、ワイヤレスイヤホンであったり、SDカードであったり、挽き茶であったりした。高価なものではないが、いままでは盗られたことはないが、なんだか不安で仕方がない。今度引っ越すところは、ちゃんとしている。入口からして誰でも入れず、郵便受けもダイヤルで防犯カメラがついている。管理人も昼間はいるらしいので、不用心ではない。
 それでもこれからますますネット通販は増えてくるだろうから、再配達を失くする方法を考えないといけない。配達のメールが来るときは、時間帯を教える。いついつの何時ころならいるとか。そういう連絡もしているが、それがないのが多い。
 ドローンで配達もベランダにか。洗濯物を干していたらどうなるのだ。わたしのパンツを引っ掛けて、ドローンが墜落ということもありうる。
 世の中の不都合をそのままにしないで、業界でもみんなで話し合って知恵を絞り、いい方法を考え出さないと、現場が大変で、いつもしんどい思いをしなければならない。なんとかならないかと、配達人が一番思っている。無駄なことの繰り返しで進歩がないことのあまりにも多いことのひとつだ。

×

非ログインユーザーとして返信する