コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

買ってはいけないのに

一度買って不味いからと、もう二度と買うまいという食品はある。それでもそのうち忘れて、また買ってしまい、後悔することになる。だいぶ前に、「買ってはいけない」という本がベストセラーになったことがある。それに反論した人が、「『買ってはいけない』は買ってはいけない」という本も出した。ややこしい。
 これは主観だから、美味しいと思う人もいるので売れているのだろうから、絶対に不味いからお薦めしないというものではない。嗜好の問題もあるし、好き嫌いのことだから、反論もありうる。


 わたしが失敗するのはカップ麺だ。毎度、特売で安いからと買うが、いざ、職場に持っていって食べ始めると口から余ってくる。途中で捨てたくなる。ほとんどがそうだ。かろうじて食べられるものは、海老天蕎麦やたぬき蕎麦などの蕎麦だが、どうしても生タイプには負ける。あたりまえだ。どこのメーカーも生に近づけようと、インスタントでどこまでできるかと日々挑戦しているのだろうが、似て非なるものばかり。焼きそばなんか、鉄板で焼いて麺にこしがあるからうまいのに、お湯で戻して3分待って、お湯を捨ててという作業でできたのが、ほど遠いものばかり。うどんもしかり。ラーメンに至っては完全に別物だ。それでもみんなうまいうまいと食べているのか。もちろん、本物とは違い、カップ麺として食べているので、その中でもうまいものと不味いものはあるだろう。カップ麺を買うなら、生麺タイプのほうがいい。科学的に作られた麺は何が入っているか判らない。食品表示を見たら、ずらずらと何やら書かれているが、毒ではないにしても、いろんなものが入って作られている。


 買ってはいけないのに、レトルトのカレーやパスタソースがある。高いのはさすが、ちゃんと具材がいっぱい入っているが、100円前後で売られているのは、汁にわずかの野菜や肉片が顕微鏡で見ないと判らないくらいは大げさだが、それぐらい入っていない。100円の価値すらないものもある。ただの汁だ。それをご飯にかけて美味しいはずがない。パスタにかけても麺だけに汁をからめて食べさせられている。インスタントものは多くがそうで、原価を考えたら、だいぶ儲けているなと思わせる中身に不信感も抱く。だから、わたしは、レトルトのものも安いものは買わない。それを使うなら、野菜や肉を足して補充しなければならないし、味付けも整えないといけないので、最初から作ったほうがよかったりする。


 缶コーヒーも売れ行きが悪くなったと最近のニュースで報じていた。あたりまえだ。あんな不味いものはない。わたしが買うのはブラックだけだ。それなら、コーヒーとして我慢できる味なのだが、砂糖もミルクも入った缶コーヒーはとても飲めるものではない。何を買ってもだ。外国に行っても、この缶コーヒーというのが売っていない。日本だけだろうか。どうしてか。コーヒーはうるさい国民が多いのだろうが、それだけでなく、砂糖とミルクの入れるか入れないか、その分量も人それぞれで、お好みというのがある。それを最初から混ぜて、やたら甘くしたり薄くしたり、水で薄めたコーヒーではないかと、半分で捨てたくなるものばかり。それを売るなら、ミルクと砂糖は別にしたらいい。自販機では難しいが、買ったら、別に後でその二つが入った小袋が落ちてくるとか。それか、ホットでも耐えられる二重底にして、そこに収納しておくとか、手間をかけないと売れないだろう。
 コーヒーを飲みに行って、ウエイトレスが、頼みもしないのに、勝手にカップのコーヒーに砂糖を三つも入れて、ミルクもピッチャーのほんの少ししか入れないで、客の前でスプンで掻き回して、「どうぞ」とやられたら、客は怒るだろう。それと同じ売り方をしている。ほとんどがやたらと水っぽい。がぶ飲みコーヒーというのはとても最後まで飲めないくらい不味い。メーカーも考えたらいい。


 よく、新商品と売り出して、わたしは新商品に弱いので、すぐに買って試してみるほうだが、口にして、うえーとなるものがある。この会社は、これを商品化する前に、社長以下、みんなで試食してみたのか? と疑問に思うほど不味いものがある。それでよしとして出したとすれば、そこの会社の社長以下幹部社員も味盲ということになる。そうした新商品で大量に売れ残ったものが、ドンキホーテなどに出てくると、激安で、500mlのジュースが20円とか、そういうう値段で棚の下のほうに置かれている。ドンキーでは棚の一番下がお買い得が多いが、きっととても堂々と売りたくない、失敗作品のときがあるので、安いからと何本も買って余すこともあるから注意。


 百円ショップにもいいものはたくさんあるが、ダメなものも多い。百均はゴミを売っていると酷評する人もいた。ものによるのだ。まずは100円でわたしが買って失敗したのは靴下だ。すぐに穴が開く。旅先で着替えがないときに、下着も買ったりするが、一度洗濯すれば伸びてお終い。安かろう悪かろうも多いので気を付けないといけない。
 先日は粉の洗剤を買ったが、それで洗濯をしてから、やたらと部屋の中が白く汚れると思った。さらに洗濯物を干したら、白い粉をまぶしたようになっている。なんだこれは、綺麗にならず、逆に汚れている。黒い服が白くなる。これは完全に洗濯洗剤のせいだと後で判って、残りは捨てた。水に溶けない成分が入っている粗悪品なのだ。いままでそういう経験がないので驚いた。それからは少し高くてもスーパーやドラッグストアで買うことにした。
 わたしはいつも安物買いの銭なくしをする。それで失敗しても、それみたことかだ。見極めが大事なのだが、なかなか難しい。一度そんな目に遭うと、二度と買わないから、学習して覚えてゆくしかない。

×

非ログインユーザーとして返信する