コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

ジムは運動が苦手の人が行く病棟

 ジムは続いている。11月と12月は無料というから、1月分からクレジット引き落としだ。年末年始も無人でやっているとあった。無人というのはスタッフは休ませて、24時間時間制限なく夜中でも入れるというもの。不用心と思うが、会員でなければドアが開けられないカードキーと顔認証システムで、入口からしてセキュリティはオフィス並だ。
 週に3,4回は行っているが、わたしはランニングマシンは使わない。あれは歩いたほうがいいからで、何かハムスターのように室内で歩いたり走ったりするのが恥ずかしいと思うのだ。エアロバイクは乗るが、それとて、実際に自転車で走ったらいいことだ。何か無意味な気がしていた。14種類あるトレーニングマシンは全部最低30回ずつ動かすことにしている。ひと通りやるだけで1時間はかかる。
 ジムはそんなに混んではいない。コロナで、余計暇になったのか。それよりあちこちにジムができすぎて、値段も下がっていた。それがコロナでさらに経営難にはなっているのだろう。日曜でも10人くらいしか見えない。平日では2人しかいないときもある。若い人たちが中心だが、高齢者も来ている。おばあちゃんとおじいちゃん。多分、わたしのように医者に運動しなさいと言われている糖尿病患者なのかもしれない。ふうふうと休んでいるほうが多い。
 一生懸命汗を流してやっている人もいるが、半分以上は、何かやる気がない。ランニングマシンもだらだらと歩いている。その辺を歩いているより遅い。見ていていらいらしてくる。だらだらとやっている人を見たら、竹刀で叩きたくなる。なんのためにジムに通っているのか。だらけている人は、もう飽きたのか、マンネリ化か、それとも家人から行けと強要されて、仕方なく来ているとか。ヨガマットで寝ている人も、トレーニングマシンで座っている人も、スマホばかり見ていて、運動していない。一体、何をしに来ているのか。それか、若者で、一人いるのが、ヨガマットの前のマシンにじっと座ってスマホを見ているふりをして30分もじっといる男。何をしているのかと観察していると、彼は、ヨガマットでポーズをとって横になっている若い女性を見ているのだ。短パンにレギンスを履いた人が股を開いているところを盗撮しているのではないのか。そういういやらしい男もいた。実に失礼なやつだ。わたしのように、見て見ぬふりをしているべきだ。(そっちのほうがいやらしい?)
 だらけている。エアロバイクでも負荷をかけて、漕ぐのに力が入らないとカロリー消費にはならない。有酸素運動をしないといけない。それなのに、マシンの前のテレビを見ていたり、音楽をイヤホンで聴いたり、スマホでネットを見たりしながら、みんなやる気がない。
 本当に運動している人は、外をジョギングしている。こんなジムに来なくても走っている人のほうが健康的だ。自転車でウエアも揃え、ヘルメットにサングラスといでたちもいいが、ドロップハンドルのスポーツタイプの自転車で走っている人たちも大勢いるが、彼らのほうが健全なのだ。ジムに来なくてもトレーニングは無料で周辺でいくらでもできる。雨が降ったり、強風で寒かったりすればできないが、いい天気のときは、わたしでも散歩と、遠くに歩いてゆく。先日は、買い物がてら、温泉まで歩いた。稲毛の北にある、いつもは自転車で行くスーパー銭湯なのだが、今日は運動のために歩いて行ってみようと、モノレール駅のスポーツセンターの先にある極楽湯の割引券が年末までの期限のをもらったので、それを使うために歩いた。ひと風呂浴び、風呂の中でもスクワット。また北へと歩く。その先にグーグルマップで見たら、大きなショッピングタウンがある。行ったことがないから、歩いてさらに行ってみた。確かに広い。なんでもある。ガーデンカフェがよさそうだと入ろうとしたら閉めてある。観葉植物を売っている植物園のような店にカフェも併設してあるといったが、コロナで臨時休業が続いている。飲食店からスーパー、全国チェーンが並ぶ。ふわふわの枕カバーが90円や裏起毛のインナーなど買う。千葉に来て、住んでいる周辺に、こうしたショッピングタウンの多いことに驚いた。千代田区では考えられない土地の安さと広さでできることだ。
 買い物したら、重すぎて、それを持って歩いて戻るのも大変だと、帰りは稲毛駅までバスにした。ところが夕方の渋滞で歩いたほうが早かった。スマホの万歩計は目標の2万歩で16キロを示していた。
 自転車ではさらに遠くまで走る。ジムもいいが、天気のいいときは外が気持ちがいい。千葉の海からは晴天の冬は富士山がくっきりと見える。誰もいない海だが、春の海だ。琴の調べを想像したら正月らしい。


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