コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

エコも片手落ち

買物に行くかもしれないので、外出するときは、バックパックの中にエコバッグを二つ、いつも入れて歩いている。なのだが、買い物してもレジ袋がいらないと断ると困ることが起こった。それはみんながそうらしい。レジ袋はそれまではゴミ袋として使っていたのだ。一人だから大きなゴミ袋はいらない。レジ袋ぐらいが出すにはちょうどいい。それが前に千葉にいたときは、捨てないで、とっておいて。ゴミ出しに使っていた。それがなくなると、わざわざスーパーや百円ショップでポリ袋を買うことになる。10リッターくらいのが30枚で百円だから一枚3円くらいで売られている。それならレジ袋有料と同じ値段で、最近は、レジで、いただくわという女性もよく見る。それはゴミ出しに使うためだ。なければ困る。そうなると、プラスチックゴミを減らすためにエコバッグを普及させた意味がなくなる。そのために、いまは素材の半分ぐらいが有機物で作られたポリ袋もネットや包装材の専門店で売られているようだが、高いのと、半分でも石油製品だから、完全なエコにはなっていない。100%分解されて、自然に戻る素材だけでできたものも開発されてはいるのだろうが、まだ、われわれの日常には普及してこない。県で指定したゴミ袋も千葉県にいたときは買っていたが、そのゴミ袋がポリなのだ。せっかく住人に買わせているのだから、行政からしてそこがポリなのはどうなのか。
 箸もいらないと断る。スプンも紙ならもらうが、プラはいらない。前にもらったものは家で洗って何度も使っている。割りばしもうちでは洗って何度も使っている。マイ箸は持ち歩かないのは、外食はあまりしないのと、会食ということもこちらに来てからはほとんどなくなったからだ。韓国料理店では、鉄箸を使わせているが、あれでいいのではないのか。洗う手間が大変なのか、割りばしは確かに安く、一膳一円で売られているところもあるから。それで森林が伐採で枯渇している。そのために災害が起こり、資材が高騰する。
 クリーンな電気自動車とみんなが言う。その方向に向かっている。それは大変いいことなのだが、その電気は何で起こしているのか。脱炭素で排ガスがないからクリーンでも、電気は火力や原子力であれば、そっちのほうが、ますます不足することで増設し自動車の排ガス分を出すかもしれないし、原発は危険が増える。
 先日のニュースで嬉しいことに、将来の発電コストが少ないのが太陽光が原発を抜いて、一位になったというのだ。これで、採算が取れると、電気事業者は、そっちの方へ経営努力するようになればどんどんと太陽光へと加速する。それまではソーラーパネルも高く、熱変換率が低かったのが、安くできて熱量も効率がよくなった。それでもまた問題が起きているのは、ソーラーパネル設置が自然を破壊しているというのだ。使われない土地の有効利用でなんとなならないものか。それとパネルの下の畑で栽培できるものはないのか。茸とかアスパラガスとか。
 わたしも去年は停電や災害のためと旅行に持ってゆくためにソーラーパネルの携帯用を買った。それを使ってみたら、天気のいいときは、スマホは1時間ぐらいでフル充電できたので驚いた。畳めば週刊誌ぐらいになるもので、いざというときは、ノートパソコンにも使え、エネループなどの乾電池の充電にも使える。LEDのライトも充電式バッテリーからとれると、停電時は助かる。
 前々からソーラーには興味があり、3,11の前からシャープの繰り返し使える電池の充電に買って、ベランダに置いてあったし、ガーデンライトのソーラー充電のものもいつもベランダに置いてあった。それが3.11のときは、トイレが真っ暗で家族が困ったとき、薄っすらと発光してあまり役には立たなかったが、ないよりはましという感じでトイレットペーパーの場所が確認できたからよかった。震災のときは乾電池もあちこちの店で売り切れた。懐中電灯と携帯ラジオが使えない。ケータイもバッテリーが切れて使えない。停電が三日続くと仕事もできないし、情報が断絶して不安にはなる。あのときの不安を解消してくれるものがいま、防災グッズとして備えている。ソロキャンプもこれからは行ってみようと思うので、役には立つだろう。
 海外でも宿にはコンセントがあるが、野外では困った。東京を二人で放浪していたときも、マックやコンビニのイートインでコンセントのあるところを探した。商業ビルではよく、若い人たちが勝手にコンセントから充電して警備員に叱られていた。それも泥棒になる。
 それでスマホのモバイルバッテリーも安くなったので買ってやった。それでストレスがなくなる。いつも日中に外出していて、どんどんとバッテリー残量が減るので、気になるのがなくなる。
 衣料品も石油製品だから、いまは気にしていなかったのが、問題になっている。昔の人のように綿と麻でそのほうが快適なのだ。普段は気にしていないところで、どんどんとゴミにされているものに百円ショップのものがある。あれはゴミを増やしているだけだということを言う人もいる。安いから使い捨てと、それもプラスチックばかりだ。何気ない普段の生活で、エコを叫んでいるのに、エコでない部分が大きい。それは欺瞞なのではないのか。だけど、スーパーに買い物に行っても、包装材がみんなそれだから仕方がない。メーカーから変えてもらわないといけない。昔の生活、わたしが子供のときはプラスチックなどあまりなかった。それで、買い物にゆくと新聞紙でくるんでくれたし、煮豆屋さんなどが売りに来ると丼を持って買いに出た。味噌や醤油、酒なんかも、一升瓶や丼を持って買いに行った。その時代に戻すように、プラスチックは全廃しなければならない。企業努力に期待するよりない。グリコは以前から缶ジュースなど出していなかった。紙パックばかりだ。そういう会社の姿勢をわれわれ消費者が支持することで変わってゆくのだと思う。

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