コロナノコロ

コロナ生活から思うこと

学校のいま

 コロナから一年。わたしのいる学校は、去年の2月から休校で、春休みというのと重なって、3月4月半ばまでそれが続いた。最初の緊急事態宣言が発出されて、われわれ宿直も2か月近く自宅待機で、家にいた。その間は、休業手当で6割が支給されたので、それと年金で、暮らすのは全然困らなかった。だけど、去年のブログを読み返しても、一週間全然外に出ないという引きこもり体験もしたが、老獄だった。旅行好きなわたしもストレスが溜まり、バタバタしたが、どこにも出られないでいた。
 学校はいまはどうだろう。大学はずっと休校と同じで、キャンパスには学生の姿が相変わらず見えない。学生食堂はいまも閉めたままだ。それはどこも同じなようで、先日のニュースでは慶応大学の学食はやっているが、学生がいないので赤字でピンチだと報じていた。うちの学食のおばさんたちはどうしているのだろう。学園の子会社が運営しているが、その子会社は、うの大学だけでなく、美大や私立大学あちこちの学食も受け持っているから、別の大学がやっていたら、そっちに出向させているのかもしれない。
 わたしも学校に入ってから一年三か月が経ったが、入ってから学食で食べたいと思ったが、いまだに食べたことがない。購買部も安いから何か見たいと思っても、いまはダメで、わたしの大学時代は生協が運営していたが、何でも安かった。レコードは二割引きで買えたし、書籍も安い、文具でもなんでも安く買えた。旅行部もあり、きっと安く海外旅行ができるかもしれない。それもいまは利用できないでいる。
 大学生だけがリモート授業をしやすいと、出校できないでいるのがおかしい。付属の幼稚園から高校までは、生徒たちは普通に出てきて授業と部活はしているのに。
 それでも、随分と活動は制約されている。いまの初等部では。部活がほとんどできていない。それと遠足や修学旅行も中止で、イベントも縮小、運動会は無観客で父兄も来られない。寂しい一年であった。子供たちが可哀想。
 学校では、窓にすべて網戸を取り付けた。それは窓を開けて換気をよくするのに虫まで入ってくるのを防ぐためだ。それと、夏から大きな扇風機が各教室に2台ずつあって、勉強中は扇風機を回して、換気をよくしている。冬になると、窓は開けられないので、空気清浄機を全教室に導入した。ウイルスも除去するというものだ。
 入口では全児童、職員、先生たちの検温をする検温器を3台設置した。入構業者の検温はわれわれがする。熱が37.5度以上あれば入れない。職員児童に毎日の検温と濃厚接触者、行動場所を書く記録簿を配られた。もし感染したときは保健所に提出する書類になる。何かあればスクールメールが先生とスタッフ、父兄に部長先生から配信される。情報を即共有して、警戒にあたるというもの。そこまで徹底している。
 教室はいつも窓が開けられて換気している。特に児童が下校した後は、廊下からどこからみんな開けているので、夜の巡回で施錠して歩くわれわれは、窓もチェックしてすべて確認、閉めて歩く仕事が増えた。夜中に雨が降って、入り込むこともあるから。
 教室は仕切りのドアはすべて開けてあり、廊下に全開だ。机の配置も交互に並べて、隣りあわせにしないようにしている。密を防ぐような工夫が先生たちでなされている。机の置き方がみな違うが、対面型より円形にしたり、先生のいる教壇から離したりと、様々だ。礼拝が毎日あるのだが、教会の礼拝堂に児童を集めないで、テレビ礼拝にしているし、校庭でのラジオ体操も分散で3学年だけが曜日によって外に出る。近頃は部活もなしで、放課後は残っていないで、さっさと返す。短縮授業もしていた。できるだけ勉強に支障がないように、休まないで続ける方法を先生たちも考えている。
 それでも休み時間には子供たちは元気で校庭を走り回って遊んでいる。本来の子供らの元気まで奪うと精神的にはよくない。給食の食堂の配置にも工夫されて、食事中は黙食。いま、この「黙」という言葉がキーワードで何にでも使われている。
 それだけ徹底しているので、いまのところ学園内ではクラスターは発生していなかった。わたしも十分注意している。手洗いと消毒は一日何回していることだろう。手が荒れるくらいしている。特に施錠するときにドアやノブに触る仕事だから、要注意だ。風邪もひいていられない。みんなが注意しているので、毎年の風邪も移されないで、インフルエンザも減っていると報じていた。コロナで厳戒態勢が他の病気も防ぐのはいいことだ。
 早く平常に戻りたい。前に土曜日を休みにしたときの子供たちは勉強がその分遅れた世代にされたが、いまのコロナも同じで、将来にどんな弊害が来るのだろうか。どんなことになろうが、小学校からパソコン室での勉強もあり、子供らはタブレットを使いこなす。リモート授業もしているし、それで遅れを取り戻している。早くコロナの冬から春にならないかと願っている。


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